|オーストラリア市場規模
オーストラリアは、アジア太平洋地域で2番目に大きなオンライン(ネット)人口と安定した経済基盤で、EC(B2C)市場は安定した成長を続けています。
2015年には、EC取引全体の約35%がモバイル端末で行われています。
|オーストラリア 基本情報
・グローバルeコマースランキング:世界10位
・2015年 EC取引流通額:222億USドル(世界シェア:9%)
・人口:2,400万人
・15才以上の人口:1950万人
・都市部の人口:89%
・GDP:1.6兆ドル(世界13位)
・GDPに占めるイーコーマスのシェア :5%
・平均的な世帯の所得:US$ 59,000(A $ 80,000)
・平均年齢:37.6歳
・言語:英語(98%)、その他(2%)
・起業しやすい国の世界ランキング:13位
|インターネット事情
・インターネット利用者人口:1670万人(85%)
・スマートフォンの普及率 世界ランキング:2位 (77%)
・EC(イーコマス)を通じて商品購入経験者:1260万人 (65%)
・Facebookの利用者人数:1400万人 (2016/6/30日現在)
・物流パフォーマンス指標 世界ランキング:16位
|小売店の動向
オーストラリアはアジア太平洋地域において、英語を母国語がとした大きなEC(B2Cイーコマース)市場です。加えて、北米とヨーロッパに本社を置く、多くのオンライン小売業者・企業は、日本と中国に地理的に近いオーストラリアをアジアの販売地域の拠点として選んでいます。
|オーストラリアEC(イーコマース)市場の展望
EC(イーコマース)市場の規模は、2018年までに21%の成長率で推移し、約240億USドルの市場規模と予測されています。2015年のホリデーシーズンの売上高は25億USドルを超えて記録的な売上となりました。
2015年では、オンラインで買い物した割合は79%、2018年には81%を超えると予測されています。
|越境EC取引(Cross Boarder)動向
越境EC取引者数:オンラインショッピングを通じて、海外から商品を購入(輸入)する国として、世界6位です。
オーストラリアのオンラインショッパー(買い物した経験者)の中で、越境ECでの商品購入した経験の割合は、約69%と世界的に見ても高い水準です。
越境EC通じて、商品を購入するのは若い年齢層が高く、特に18-39才の年齢層では、全体の約54%を占めています。
購入国のベスト3は、アメリカ(40%)、中国(32%)、イギリス(20%)となり、購入されている商品は、オーストラリアで販売されている商品よりも、安いモノを購入する傾向があります。
逆にオーストラリアの商品を購入している国といえば、隣国のニュージーランド、中国となります。その他の地域では、オーストラリアから商品を購入する人は多くはありません。
|決済方法・関税
決済方法として、オーストラリア人の約85%が、EC取引(オンラインショッピング)での決済をクレジットカード・デビットカードを利用しています。
WEBオンライン決済サービスでは、PayPalの利用率は約13%、 地元企業のPayPalの類似サービスを提供しているPOLipaymentsが、約2%程度です。
オーストラリアでは、海外からの商品購入に対して1,000豪ドル(または765米ドル)以下であれば、Low value import threshold (LVT) の適用で免税になるため、関税等が発生しないため、海外のストアから商品を安く購入することができます。
そのため、多くのオーストラリアの小売店は、ECビジネスに力を入れて海外向けに販売をしています。
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