ジャパンコンサルティングの過去、現在、未来

- 起業の経緯 -

ー日本の良さを伝えたいー

Prologue 35歳の旅立ち"ゲストだからさ"

  1. 36歳。はじめての転職活動
  2. 経験0、資本金100万円からのスタート
  3. 外国のことは、外国人に聞くマーケティング
  4. 2011年1月。海外販売スタート amazon、eBay
  5. クラウドソーシングで初の海外スタッフ
  6. 2012年1月。自社ECサイト導入
  7. 2013年12月。海外販売代行スタート。失敗と教訓
  8. 2014年2月。事業拡大、代々木へ
  9. 海外WEB販売、販路開拓に特化した会社へ
  10. ジャパンコンサルティングがやりたいこと。やるべきこと。

光通信を経て、株式会社ビジョンの取締役を務めた後。 「新しいビジネスをはじめよう」と思い立ち、 ヒントを得るためバックパッカーとして世界一周の旅へ。 その旅での出会いを通して、感じたのが、 日本は世界で愛されているということ。

2009年6月。 「日本と世界をつなぐ仕事がしたい」 と思い、株式会社ジャパンコンサルティングを設立。 現在は、海外WEB販売・販路開拓に特化している当社の、 これまでのヒストリーと、これからのビジョンを このページではまとめさせていただきます。

Prologue “ゲストだからさ”

2008年の春。35歳だった私は、前職を辞めて、 世界一周バックパッカーの旅に出ました。

新しいビジネスをスタートする前に 「世界の人たちは何を考え、何に価値を置いて生きているのか」 「国ごと、地域ごとに、人々はどんな暮らしをしているのか」。タイのバンコクからスタートして、西へ、西へ、世界一周。 1年弱の間に世界40カ国を巡り、多くの出会いと別れがありました。 人生観を変えるような経験も、1日では語り尽くせないほどありましたが、 今回は1つのエピソードをご紹介させてください。

「ゲストだからさ」

ヨルダンのアンマンにいた時。ビールを飲もうと外に出ると、 イスラム圏では金曜日が祝日で、ほとんどの店は閉まっていました。そ こで、ホテルで紹介された現地人しか行かないBARへ行き、 ビールを飲んでいると、日本人は珍しいからか、鋭い視線「おまえはチャイニーズか?」と、男性3人組に声をかけられ、 「ジャパニーズ」と答えると「日本から来たのか、SONYもTOYOTAもうちにあるぞ」 「オレたちの料理を食ってくれ、おごるからさ」と仲良くなり、 色々と話しながら飲むことに。 日本製品の需要の多さと評価の高さを実感 数時間後、酔っぱらったので、ビール代を払って帰ろうとすると、 「要りません。もういただいていますので」と店長に言われたのでした。 気づかないうちに、3人組のボスが払っていてくれていたのです。 「ゲストだからさ」と、笑っていた顔を今でも忘れられません。

「世界の人たちへ、日本の価値あるものを 届けたい」

世界一周をした時の、沢山の出会いの中から、 ジャパンコンサルティングの海外販売というビジネスは生まれました。 日本と世界の人たちをつなぐために。 これからも実現したいことは色々あります。 世界一周の話、これからの世界のこと、日本の魅力、新しいビジネスのこと。 お会いできる機会がありましたら、ぜひご一緒にお話しさせて下さい。
ジャパンコンサルティング株式会社
136歳。はじめての転職活動

世界一周の旅から帰国して手に入れたのは、 「日本と世界をつなぐ仕事をしたい」という今もブレないビジョンでした。

ですが、通信会社での就業経験しかなかった私は、 ノウハウを得るために、海外販売を行う企業やIT企業、数社に応募。 前職は引き抜きだったため、36歳にして初めての転職活動だったのです。 落胆した、役員面接

問題なく役員最終面接まで進んだ時に、
「3年後、5年後の経営ビジョン」
「変わり続ける世の中に対して、どう事業展開していくのか」
を尋ねると、現実が見えていない的外れな答えが返ってきて。
この人たちの下で働くのは嫌だなと、辞退することに。
収入はないけど、夢はある
36歳にもなって、役員まで務めたのに、収入はない。
けれど、会社に入ったら、せっかく見つけた夢を捨てなければならない。
実現したいビジョンはあるけれど、先行してやっている人が見つからない。
そう悩んでいた私にとって、あの面接が、
「誰かの傘下に入るのではなく、起業しよう」
と決心するきっかけになったのでした。

2経験0、資本金100万円からのスタート

2009年6月、株式会社ジャパンコンサルティング設立。 「日本と世界をつなぐ仕事をしたい」という想いはあるものの、 実績0、経験0、資本金100万円からのスタート。

まずは資金を増やすため、ベンチャー企業で取締役を していた経験を活かして、経営コンサルを開始。 並行して、新規事業として何をするかアイデアを考える日々でした。

日本のオーガニック商品を海外へ売るには?

そして、はじめに思いついたのが、 「日本のオーガニック商品を海外に売ろう」というビジネスアイデアでした。

「海外にはオーガニックのニーズがある」という情報を得ただけで、 詳しくはなかったため、まず農林水産省に電話したり、 本屋で資料を買って、出版社に電話して話を聞きに行ったり。 まずは世界のオーガニック市場について、徹底的にリサーチをしました。

そして、日本のオーガニック商品の認定機関にも所属し、 韓国で開かれたオーガニック世界会議へ出席。

そこで気づいたのが、当時は円高だったこともあり、 海外の質のいいオーガニック製品が入ってくるのが市場の流れであること。 そして、当時の日本の認定機関は世界標準ではなかったことでした。

売買する前の準備期間で、ビジネスがうまくいかないことを知り、 まずは市場ニーズを調査しておく大切さを学んだ出来事でした。

3外国のことは、外国人に聞くマーケティング

オーガニックの失敗もあったので、次は「日本にしかないものを海外に売ろう」。 「だったら、伝統工芸品じゃないか」と、まずはかっぱ橋へ行き、リサーチすることに。

話を聞く中で、おみやげ的なニーズはあるけれど、 そこまで人気がないのかも?と思い直し、次は秋葉原へ。

秋葉原 × フィギュア

まずは電気街などに行って、客として店員さんに 「どんな商品が売れているのか?外国の人には何が人気か?」をヒアリング。すると 「ワンピースや、ドラゴンボールのフィギュアやグッズが売れている」 という情報を得ました。

次に、中古のフィギュアを売っている店で、数十人の外国人客にリサーチ。 その中で発見したのが *フランス中心のヨーロッパでは、セーラームーンなどの美少女系 *アメリカでは、ワンピース、ドラゴンボールなどの少年ジャンプ系や 戦隊物が人気で、同じフィギュアでも、国によってニーズが違うこと。

日本と海外をつなぐamazon、eBay

そして、大きな転機となったのが、観光客が自国にいる時は、 「amazonやeBayなどの通販サイトを使って買っている」 という情報でした。 この実地リサーチでの発見が、次の展開のヒントとなった

42011年1月 海外販売スタート amazon、eBay

方向性が決まった時に、ひとつの壁にぶつかりました。 それは、販売実績がないため、仕入先に断られてしまうこと。当時は、海外販売はNG、インターネット販売はNGというメーカーも多かったのです。

売値で仕入れて、海外プレミアム販売 そこで、日本でしか買えないレアな商品を売値で仕入れて、海外販売をすることに戦略を変更。 とはいえ、フィギュアの知識はないので、店員さんに海外からの観光客にはどれが売れているのをリサーチしながら。

アイアンマン、バットマンなど、日本の技術でつくられた、アメリカのフィギュアが海外で売れるということを聞き、日本の製作技術の高さを感じたのもこの時でした。

販売好調。リピーター獲得戦略。

「日本でしか買えない」という限定感が受けて、海外販売は好調に。 アメリカに倉庫を借りて、商品を送って保管し、販売することで配送もスムーズになりました。 特に、クリスマスシーズンには、忙しくて寝る間もないほど。

当時、大切にしていたのは、実際に海外のお客さんとやり取りして 「日本製の商品で、他にも欲しいものがあったら言ってください」 とメールリサーチをしたこと。リピーターになっていただくことで、相手の国でどんな商品が売れやすいのかも見えてきたので、扱う商品も増やしていきました。

amazon、eBayでの販売を軸に、アメリカからスタートして、イギリス、ドイツ、フランスへと取引する国も拡大。 一人での対応が難しくなってきたので、人を採用することが視野に入ってきた時期です。

5クラウドソーシングで初の海外スタッフ

一人では作業が間に合わなくなってきたので、スタッフを雇おうと問い合わせて見ると、英語を使える派遣スタッフ、時給1,800円。 ベンチャー企業には高い人件費。

そこで、海外ではメジャーなクラウドソーシングサイトODeskを活用することに。すると、30分で見積りと共に20人の応募が。

ありがたいなと感謝しながら、当時は円高(1ドル:約80円)なこともあり、時給2ドルでフィリピン在住の英語ネイティブな女性を採用。 彼女には現在も、カスタマー対応を担当していただいています。

得意なことは自分で。苦手なことはアウトソーシングに。

その頃、気づいたのは、1日24時間しかない中で、 私にしかできないこと以外は、クラウドソーシングで 世界の人にお願いすればいいという着眼点でした。

日本人の英語が使える人を探すよりも、 英語が母国語の人にお願いしたほうがスムーズですし、国によっては人件費も安くすみます。

相手にとっても、「場所にとらわれずにセカンドワークとして働ける」 と感謝していただいて、WIN-WINなワークスタイルになっています。

62012年1月。自社ECサイト導入

amazonやeBay等での販売実績がついてきた中で、 次の展開として、自社でアイテムを集めたECサイトを制作することに。

国内で英語圏向けのECサイトの見積をとると、250万円超。 再び、海外アウトソーシングで見積をとると、半分以下の価格で、 より海外向けなECサイトをつくれるとのこと。

迷わず、海外のWEBクリエイターにお願いすると、 期待以上のECサイトが完成しました。

海外SEO対策をスタート

より自社サイトへの導入を増やすために、SEO対策をしようと こちらもまずは日本のSEO関連会社にオファー。 すると、「海外SEOは手がけたことはないですが、やることはできます」 との回答。不安すぎるので断念し、再度、海外アウトソーシング。

アメリカで響くキーワードや、フランスで響くキーワード等、 対象国ごとに合わせたSEO対策をすることが可能になりました

海外販売は、海外スタッフを組むほうがうまくいく

はじめはコスト面ではじめた海外アウトソーシングも、 この頃になると逆にアドバンテージであることを感じていました。

コスト面や、海外マーケティングのメリットに合わせて、 苦手なことをお願いして、専門家に聞くことで、少しずつ、ITやWEBの知識が増えていきました。

参考サイト等を聞きながら、たとえばインドならインドの人気商品や、 人気のHPデザインなど、国ごとの傾向を知れることも楽しいものです。

7クラウドソーシングで初の海外スタッフ

2013年を通して、自社サイトによる海外販売が好調(1000個/月超)となり、今までの経験を活かして、海外販売代行をスタートしようと決意。

まずは知人の店の伝統工芸品を販売。 ところが、販売単価が高すぎ、売り上げは伸びない結果に

売価交渉するも、「ブランド価値を下げたくない」とのことで、販売中止。 成功報酬のため、コストを全て自社負担することに。 価格設定と海外マーケティングの重要性を再認識した走り出しでした。

2014年初旬。海外販売代行のニーズ向上 2014年になるとアベノミクスの影響もあり、 海外販売代行の問い合わせが増えはじめました。

前回の教訓も踏まえ、現地の文化・風土の理解、競合他社のリサーチを十分にし、戦略を立案。

伝統工芸品、キッチン用品、サプリメント、健康食品、コスメ商品、エレクトロニクス関連商品などを中心に海外販売代行も販売好調となっていきました。

82014年2月。事業拡大、代々木へ

海外WEB販売、海外販売代行のビジネスが伸びてきたため、 心機一転、代々木へオフィスを移転。

代々木は新宿御苑、明治神宮、赤坂御苑などの緑に囲まれた地域であり、 都心にも近いので、移動に便利な点はお気に入り。 長い時間、過ごす場所なので、オフィス環境は大切です。

海外向けECサイト構築のスタート

海外販売代行を進めていく中で、自社ECサイトの運用を 希望されるお客様に向けて、海外向けECサイト構築をスタート。

世界で最も利用されているEコマースのオープンソースである Magentoを用いた構築をメインにWordPressでの制作も組合せて。

同時に海外向けSEO対策、リスティング広告、 ソーシャルメデイアを活用した集客等の自社ノウハウを活かして、 販売パートナー様向けの海外向けECサイトの運用を手がけ始めました。

9海外WEB販売、販路開拓に特化した会社へ

「日本と世界をつなぐ仕事をしたい」 という想いからスタートしたジャパンコンサルティング。

挑戦と失敗と成功を繰り返して、たどり着いたのが、 自らの経験をベースにした、BtoCの海外WEB販売。 そして、SNSを利用したBtoBの販路開拓というビジネスモデル。

LinkedInを活用した、海外販路開拓【ソーシャルセリング】

日本ではそれほどメジャーではありませんが、 アメリカやヨーロッパをはじめ、ビジネス向けのSNSとして 人気のある「LinkedIn(リンクトイン)」。

組織対組織ではなく、個人対個人で仕事をすることが多い海外では、 人と人のつながりがより重要視されるビジネス環境があります。

海外WEB販売に加えて、海外における販路開拓をするために、 ジャパンコンサルティングでは、SNSを利用した 海外ソーシャルセリング・サービスをスタート。

海外WEB販売、海外販路開拓をお考えの方は、 ぜひ一度お話ししましょう。

10ジャパンコンサルティングがやりたいこと。やるべきこと。

「世界でビジネス展開する」というと 大きな話に聞こえるかもしれませんが、 文化・商習慣・言語は違えども同じ人間が行うことですので、 誠実な対応をしながら、相手を信頼していけば成功は可能です。

最後に、今後のジャパンコンサルティングの 新たなビジョンについてお話させてください。

3つのやりたいこと。やるべきこと。

1日本企業の海外展開・進出支援を成功させる。〈アウトバウンド〉

これまでの実績や経験を活かして、現地パートナーと提携することで他社との差別化をしながら、リスクの少ない海外展開・進出支援を行っていきます

2海外企業の日本への進出・販売支援を進める。〈インバウンド〉

海外企業・日本企業という区分けなく、マーケットに最適な企画・戦略により、販路開拓・ビジネスマッチングを中心とした日本マーケットへの進出支援を行っていきます。

3海外パートナーと連携し、自社サービス・商品をつくり海外展開へ。

現在も仕事をしている海外パートナーと連携することで、付加価値が高くオリジナリティのある自社サービス・商品をつくり海外展開へ。世界のトレンドを意識したブームを生み出していきます。

ジャパンコンサルティングの核にあるのは、国内・海外のパートナーと共に、「世界の売りたいと、世界の欲しいをつないでいく」こと。そうしていくことが、自社や国内の利益だけではなく、世界の人々の利益につながっていくと信じています。