なぜキーワードが重要なのか?
検索エンジンを使っているマーケティング担当者は、最適なキーワードや検索語に狙いを定めたクリック報酬型広告や、SEO対策を必ず行わなければなりません。そうでなければ、本来のビジネスターゲットとは違う人々を惹きつけてしまい、せっかくのビジネスチャンスを逃してしまうかもしれないからです。
“キーワード”とは何か?
“キーワード”とは、ウェブサイト内の中で、外部の検索サイトのユーザーが入力する検索ワードに一致する語句やコンテンツの一部のことです。すべての検索サイトで成功するには(つまり、すべての検索サイトのユーザーにあなたのウィブサイトを見つけてもらうには)、あなたのウェブサイトに相応しいキーワードを適切に使うことが最も効果的であり、そのことに注目すべきです。そのようなキーワードをウェブページのコンテンツの中だけで使うのではなく、ドメイン名、ヘッダー、URLにキーワードを挿入したり、キーワードを入れたタグを設定するなど、いろんなところで使うと効果的です。ウェブサイトのいろんなところにキーワードを使えば、検索エンジンサイトの検索結果画面であなたのウェブサイトが表示される順位を高めることができます。
グローバルマーケットと、多言語に対応できるウェブサイト
企業が新しい市場を求めて“グローバル化”し始めたことから、ウェブサイトを国や地域別にローカライズしたり、翻訳するニーズが急速に高まっています。しかし、企業が多言語に対応できるウェブサイトを作成するだけでは、検索結果画面で表示される順位を高めることはできません。企業のグローバル化への取組みは、効率のよいROIをもたらしてはいないように思われます。「それを作り、訳せば、人が来る」というような格言は当てはまらないのが現状です。ウェブサイトを中国語、フランス語、アラビア語などに翻訳し、それぞれの国や地域のユーザー向けにローカライズされたウェブサイトを作成しても、その国や地域のユーザーや、世界中のユーザーが利用している検索サイトに表示されなければ、それは無駄な努力になってしまいます。だからこそ、世界中のユーザーを相手にしようと考え、その相手にあなたのウェブサイトを見つけてもらいたいのであれば、多言語に対応した検索エンジンマーケティングやSEO対策が不可欠になります。
グローバル化に対応するためには、ビジネスターゲートとなる人達が話す言語を使ってウェブサイトを作成すべきなのはもちろん、さらに、その作成したウェブサイトが確実に、ビジネスターゲットの人達が利用している検索サイトで表示されるようにもすべきです。
キーワードの多言語化とローカライズ
“キーワードの多言語化”はとても簡単なことだと思われるかもしれません。その手順については、まずは、あなたの母国語でキーワードリストをつくります。次に、そのキーワード一つひとつを、ビジネスターゲットとなる人々の国や地域で使われている言語に翻訳します。しかしながら、その国や地域独自の言語や伝統(方言・文化・土地柄などが混ざり合って受け継がれてきた習慣)があり、その違いが、言葉のニュアンスの違いとしても表われていることに注意が必要です。キーワードリストを作成する際は、そのようなニュアンスの違いを徹底的に意識したアプローチを行いましょう。
キーワードリストを多言語化する上で、ニュアンスの違いが大きく影響する事例を紹介します。例えば、次のような事例です。
- キーワード は「車」
- キーワードを「スペイン」にローカライズする場合
- キーワードを「アルゼンチン」にローカライズする場合
これは、その話される国や地域が違えば、言語は変わってしまうという事例です。この事例で取り上げているスペインでも、アルゼンチでもスペイン語が使われていますが、スペインでは車は『coche』、一方、ラテンアメリカ(アルゼンチン)では『baby-stroller』になります。しかし、『baby-stroller』は、スペインではベビーカーのことです。この事例では、キーワードをローカライズする際に国や地域毎の言葉のニュアンスの違いを理解していないと、車を購入したい人ではなく、ベビーカーを購入したい人に最適なキーワードを使ってしまうことになるかもしれません。
今まで述べてきたように、基本的には、言語のローカライズ、ウェブマーケティング、ローカライズされたキーワードによる検索、の3点がポイントになることがお分かりいただけたかと思います。
この3点をしっかり押さえて、成功につながる多言語化されたキーワードリスト(最初にあなたの母国語で作成したキーワードリストをビジネスターゲートとなる国や地域向けにローカライズしたもの)を作成するには、次のようなことに取り組む必要があります。
- あなたの母国語で作成したキーワードリストをプロに翻訳してもらう。
- キーワードリストをローカライズする(方言・文化・土地柄などが混ざり合って受け継がれてきた現地の習慣に合わせて翻訳する)。
- ウェブマーケティングのターゲットとなる人々のことをよく研究し、ターゲットとなる人々と最も関連性があり、かつ、最も競争力のある新しいキーワードを考える。
- 同業者他社の使っているキーワードを分析する。
- キーワードを分析する際は、実際にそのキーワードを使って検索する。
- キーワード一つひとつを、関連性、人気度、競争率、それぞれについて分析する。
- 実際に現地の国や地域でよく使われている検索エンジンでキーワード一つひとつを検索し、その検索結果画面に表示されるか確認する。
- キーワードリストは、最後に各キーワードの優先順位を付けて完成させる。
最適に多言語化されたキーワードの特徴
- あなたのウェブサイトやサービス・商品と関連性が強い。
- 検索エンジンでの検索件数が比較的多い。
- ローカライズ後のキーワードを現地の検索サイトで検索すると、その検索結果画面にあなたウェブサイトが比較的上位で表示される。
- 検索すると、その検索結果画面にあなたのウェブサイトが比較的上位で表示される。
便利なGoogleの検索キーワード分析ツール
- Google Adwords: 国や言語別にキーワードを検索してくれるツールです。キーワードを入力すると、そのキーワードの月間検索件数や、類似キーワードも分かます。
- Google Insights(グーグルインサイト):よく検索されているキーワードの傾向を、国別に分析することができます。
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