海外事業の展開を検討する場合、まずはジェトロ(JETRO)で相談をされる方が多いようです。
その後の段階で、競合他社や類似商品のリサーチについて、私たちにお問合せを頂くケースがよくあります。
他にも海外プロモーションの方法や多言語サイトの制作・デザインなど、お問合せ内容は多岐に渡ります。
中には、ジェトロに相談しても満足のいく回答を得られなかった、という方もいます。
その理由としては、相談から回答まで時間が掛かること、回答内容が具体的でないこと、などの理由を聞きます。
ジェトロのサービスは上手に利用すればとても役に立ちますが、望む結果を得るにはそれなりの準備が必要です
今回はそんなジェトロのサービスの内の1つ、「海外ミニ調査サービス」についてご紹介します。
海外ミニ調査サービスは、企業に代わって海外の情報を調べてくれるものです。
企業検索や統計資料の収集など、海外取引の足掛かりになる情報をオーダーメイドで提供してくれます。
それぞれのニーズに合わせた、ピンポイントな情報収集が可能なサービスなので、使い方は色々です。
※公式サイトによるサービス例
—以下引用
- 中国の食品輸入会社リストが欲しい。
- 中南米の企画資料を入手したい。
- 海外における店頭小売価格が知りたい。
- オーストラリアのビール生産量統計データが欲しい。
—以上引用 (引用元:ジェトロ(JETRO) 海外ミニ調査サービス)
http://www.jetro.go.jp/services/quick_info.html
専門性を伴わない内容で、ジェトロの海外事務所で比較的簡易に調査可能なものが対象とされています。
市場調査や信用調査、サンプル収集やアンケートの実施、写真撮影、営業の代行などは対象外です。
料金は依頼内容によって異なり、対象数、項目数、調査の難易度等で計算されたユニット数で決まります。
最低料金は基本2ユニット21,600円(税込)から、中小企業の場合は基本1ユニット10,800円からです。
このような情報収集のサービスは、利用の仕方が少し難しいものの1つです。
依頼内容や調査結果の提出内容を明確にしておかないと、求めていない報告を受け取ることになります。
そのため実際に依頼する場合には、依頼内容が抽象的にならないよう具体的な指定をする必要があります。
例)調査内容
製造業:センサー会社
アメリカでホールセール(卸業者・自動車部品の取扱販売店)
会社規模:200名以下
指定商品の類似製品の販売経験がある会社
あらかじめ調査内容や情報の提出内容を詳細に指定しておくことで、望んだ結果を引き出しやすくなります。
まずは自分でGoogle等の検索エンジンで調べてみて、それから依頼内容を明確にするというのも手です。
しかし、明確な指定をした依頼でも、結果として思っていたものと違う報告書がくることもあります。
それを防ぐためにも、前もって「どのような情報」が「どの程度」もらえるのかを尋ねておくといいでしょう。
さらに、過去事例を踏まえて教えてもらえるよう依頼してみるのも一つの方法です。
依頼内容が具体的であれば、それだけ具体的な資料をもらえる可能性が高くなりますから。
はじめに、どんな情報を得たいのか自分の中ではっきり具体化しておくことが大切です。
調査可能な内容や利用料金については、公式サイトに詳細な説明があるので、ぜひ確認してみてください。
ジェトロ(JETRO) 海外ミニ調査サービス
http://www.jetro.go.jp/services/quick_info.html
ジェトロ(JETRO) 支援サービス一覧
http://www.jetro.go.jp/services/list.html
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