プラットフォーム徹底比較 -BigCommerce vs. Shopify vs. Volusion vs. 3dCart-




この記事では、主な4つのECサイト作成プラットフォームBigCommerce、Shopify、Volusion、3dCartを取り上げます。それぞれを費用対効果で比較するので、プラットフォーム選びの参考にしてください。

ベストな選択はShopify

Shopifyには優れたカスタマーサービスが用意されています。さらに価格面の優位性、レンタルサーバー、モバイルでのクレジットカード決済、在庫管理システムの標準搭載など、Shopifyには他にはない特徴が多くあります。

4つのサイトを取り上げる理由

過去10年間、BigCommerce、Shopify、Volusionの3つがEC業界を牽引してきました。さらに、3dCartは10,000ユーザーを超えるめざましい成長を遂げています。これが、この4つのサイトを取り上げる理由です。
Shopify料金表

BigCommerce料金表

Volusion料金表

3dCart料金表

Shopifyがおすすめな理由

Shopifyには、主流のECサイト作成プラットフォームの中で唯一、モバイル機能や在庫管理システムが揃っています。月額およそ79ドルのProプラン及び月額179ドルのUnlimitedプランでは、ギフトカードやレポート、カゴ落ち防止の機能が利用できます。他のプラットフォームには、モバイル機能か在庫管理システムのどちらかがありません。

Shopifyは長く愛用されているサービスで、コスト面でも優れています。洗練されたECサイトを作成するために必要な機能がすべて詰まっています。

しかし、いくつかデメリットもあるので注意が必要です。「取引手数料無料」が謳われていますが、サードパーティーの決済システムを利用する場合には所定の手数料が掛かります。Lite・Basicプランでは2%、Proプランでは1%、Unlimitedプランでは0.5%の設定です。また、利用できる無料テンプレートは、Proプランでも他のプラットフォームより少ないです。

費用やクレジットカード手数料の比較

ほとんどの基本プランは月額15ドルですが、段階的に200ドル程度までのプランが用意されています。この記事では特に、ShopifyのProプランをおすすめします。理由はスモールビジネスにとって必要な機能が揃っているだけでなく、月額79ドルという価格も魅力的だからです。ShopifyのProプランと同じ価格帯のプランが各プラットフォームにもありますが、ShopifyのProプランが最も充実しています。

年額一括払いの場合、ほぼ全てのプラットフォームにおいて10%の割引が適用されます。3dCartなら15%の割引があり、またShopifyの二年一括払いは、20%オフなので大変お得です。

  • ShopifyのProプランは、月額79ドルで5GBのストレージが利用でき、出品数は無制限です。カゴ落ちなどのユーザー動向も分析可能で、店頭とオンラインの在庫を一括管理することができます。決済サービスのStripeを使うには、2.5%プラス30ドルのクレジットカード手数料が掛かります。また、サードパーティーの決済サービスとの同期は、1%の手数料が掛かります。
  • BigcommerceのPLUSプランは月額79.95ドルで、ストレージ容量や出品数、帯域幅は無制限です。リアルタイムでの発送管理機能、eBayやアマゾンを利用したオムニチャネル、カゴ落ち防止機能などが使え、取引手数料は無料です。
  • VolusionのProプランは月額75ドルで、容量無制限、帯域幅10GB、10,000個までの出品、優先的なサポート、アマゾンやeBayとの連携機能が含まれます。取引手数料は無料ですが、クレジットカード手数料が2.15%プラス30ドル掛かります。33ドルの手数料で、自製の決済システムも利用可能です。サードバーティーとの同期には、手数料が掛かりません。
  • 3dCartのProfessionalプランは65.99ドルです。ストレージ容量は無制限、出品数は10,000個までで、50ドルまでの広告配信クレジットがつきます。月間20,000アクセスまでの制限がありますが、手数料無料でサードパーティーの決済サービスが利用できます。

カスタマーサービス

各プラットフォームにはさまざまなレビューがありますが、Shopifyのカスタマーサービスが最も優れているでしょう。BigcommerceとVolusionが2番で続き、最後が3dCartです。

カスタマーサービスの助けが必要になるほどのトラブルに見舞われることは、そうそうないかもしれません。でも、この4つのプラットフォームなら、万が一の時にもユーザーからの問い合わせに真摯に対応してくれるでしょう。

また、24時間のサポート体制は、業界標準となっています。

  • Shopifyでは、電話とEメール、ライブチャットでの問い合わせができます。
  • Bigcommerceでも同様に、電話、Eメール、ライブチャットで問い合わせが可能です。
  • Volusionにはライブチャットがあります。Proプランでは、優先的にサポートを受けることができます。
  • 3dCartは、Eメールとライブチャットで「技術サポート」を提供しています。

使いやすさ

WeedlyのようなWEBサイトビルダーを使えば、20分から30分でより簡単にWEBサイトが作れます。しかし、洗練されたWEBサイトを作るなら、この記事で紹介している4つのプラットフォームを使った方がいいでしょう。

  • 最もシンプルで簡単に使えると評判のShopifyですが、実際に使ってみた結果は評判通りの使いやすさでした。新しいウインドウを開かなくても公開ページを確認することができるので、サイト作成がスムーズに進みます。
  • Bigcommerceのインターフェイスは、洗練された最新のものです。管理画面の左側にデザインオプション項目が並び、右側でサイトを確認することができるので、カスタマイズも簡単です。
  • Volusionは比較的容易に操作できますが、Bigcommerseほど洗練されてはいません。公開ページを確認するには、管理画面から離れる必要があるのが面倒です。
  • 3dCartはVolusionのように簡単に操作できますが、公開ページを確認するためには管理画面を離れなけれなりません。これは些細な問題のようですが、編集を繰り返したり新しいページを作ったりする際には、大きなストレスになることがあります。

出品数の制限

出品数を決めるのは非常に重要です。実際には10,000個以上の出品をするケースはないかもしれませんが、BigcommerceとShopifyでは無制限で出品できます。

  • Shopifyは、全てのプランで出品数が無制限です。
  • Bigcommerceでも、全てのプランで出品数が無制限です。
  • Volusionは、プランによって100個、1,000個、10,000個の出品制限がありますが、無制限のPremiumプランも用意されています。
  • 3dCartは、プランによって200個、1,000個、10,000個の出品制限があり、Professional Plusプランでは無制限となります。

決済方法

ほとんどのECサイト作成プラットフォームでは、自製の決済システムとサードパーティーの決済サービスを利用することができます。3dCartなどいくつかのプラットフォームでは、決済はサードパーティーのみです。4つのプラットフォームすべてにおいて、Paypal、Stripe、Authorize.netのような主流の決済サービスが使用可能です。すでにPaypalやStripeなどを利用しているのであれば、ECサイトとの同期が簡単にできるでしょう。これから決済サービスを選ぶのあれば、Bluepayがおすすめです。Volusionや3dCartとは互換性があり、BigcommerceやShopifyも、少しの設定で同期させることができます。

Bluepayのサポートはこちらです。(http://www.bluepay.com/merchant-support
各プラットフォームで利用可能な決済サービスについては、以下のリンクにある一覧で確認できます。

テンプレート

ECサイト作成プラットフォームには、あらかじめデザインされたテンプレートが用意されています。継続的にサイト運営をするのであれば、無料のものでなく、より洗練された有料テンプレートの利用をおすすめします。

  • Shopifyには11個のテーマしかありません。各テーマには2つか3つのバリエーションがありますが、全部合わせても30個程度です。無料テーマでもクオリティは高いですが、オプションが少ないのが難点です。およそ80ドルで購入できる有料テーマを使った方がよいでしょう。
  • Bigcommerceには100個以上の無料テンプレートがあり、有料テンプレートも豊富なので、求めているテンプレートがきっと見つかるでしょう。無料テンプレートでもシンプルで洗練されいます。また、有料テンプレートはおよそ129ドルで、4つのサイトの中でもお得な価格設定です。
  • Volusionには、Bigcommerceに負けないクオリティの無料テンプレートがおよそ80種類あります。有料テンプレートも50ドルから購入できます。
  • 3dCartには、50種類ほどの無料テンプレートがあります。他のプラットフォームに比べるとやや見劣りしますが、サイト運営には十分なクオリティです。有料テンプレートも99ドルから用意されています。

SEO対策

SEO対策を施せば、グーグルや他の検索エンジンからのアクセスを増やすことができます。

  • Shopifyには、SEO対策に必要なすべてが揃っており、タイトルタグやヘッダータグ、メタディスクリプションなどでSEO対策ができます。また、100ドル分のグーグルアドワーズクレジットや、50ドル分のフェイスブック広告クレジットが提供されます。
  • BigcommerceにはShopifyと同様、タイトルタグやヘッダータグ、メタディスクリプション、キーワードツールなどのSEO対策が用意されています。100ドル分のグーグルアドワーズクレジットがついており、グーグルショッピングとの連携機能もあります。
  • Volusionはサイトマップを自動で作成するschema.orgと連携し、検索上位表示を可能にしています。またBigcommerceやShopify同様、100ドル分のグーグルアドワーズクレジットが提供されます。
  • メタタグやパンくずリスト、RSSリーダーがある3dCartは、SEOに強いと謳っています。プランによって、50ドルから70ドルのグーグルアドワーズクレジットがつきます。

ソーシャルメディアや他のストアとの連携

ソーシャルメディアや他のストアと連携させたい場合には、プラットフォームを慎重に選ぶ必要があります。

  • Shopifyはフェイスブックやツイッター、Pinterestなどの主なソーシャルメディアとの連携が可能です。専用アプリケーションを使えば、eBayやアマゾンストアをShopifyアカウントで運営することもできます。
  • BigcommerceはShopifyと同様、フェイスブックやツイッターなどとの連携が可能です。またBigcommerceを通じて直接、eBayストアを開設することもできます。アプリケーションを使えば、アマゾンストアや他のストアでの展開も可能です。
  • Volusionでは、フェイスブックやツイッターなどのソーシャルメディアと連携ができます。またフェイスブック、eBay、アマゾンでストア展開ができるオプションもあります。
  • 3dCartでは、フェイスブックやツイッターなどと連携できます。アプリケーションをダウンロードすれば、フェイスブックやeBayのストアを開設することもできますが、アマゾンとの連携はできないようです。

会計ソフトとの同期

会計ソフトをECサイトと同期させれば、ECサイト運営の負担を減らして仕事を簡略化することができます。

  • Shopifyでは、各種ファイルやスプレッドシートの出入力が可能です。Quickbooksとの連携が可能になるアプリケーションは、月額49ドルから300ドルで利用できます。ECサイトの規模に応じてプランを選びましょう。
  • Bigcommerceも、各種ファイルとスプレッドシートの出入力ができます。Webgiltyで購入できるアプリケーションを利用すれば、月額50ドルから100ドルでQuickbooksとの同期が可能です。
  • VolusionとQuickbooksでファイルをやり取りするには、LLFファイルを使う方法と、QuickbookのAPIアプリケーションを使う方法の2つがあります。
  • 3dCartでは会計ソフトとファイルのやり取りができ、Quickbooksと同期できるアプリもあります。そのアプリはウェブ上やマックでは作動しないため、Quickbooksのソフトがインストールされたパソコンが必要です。

まとめ

これまで4つのプラットフォームを比較してきましたが、結論としてはShopifyが最もおすすめです。BigcommerceもShopifyに次いでおすすめです。この記事では、ブラットフォームを比較するためのさまざまな情報をもれなく取り上げています。ぜひ、参考にしてください。

 

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