●アジア太平洋地域が世界最大級のマーケットに
eMarketerの最新予測によると、世界のコンシューマ(B2C)eコマース売上高は、2015年は前年比20.1%増加し、1兆5000億ドルに達する見込みです。これは主に、新興国で急速に市場が拡大していることによるものとされています。
2015年には、アジア太平洋地域の消費者がeコマースでの購入において、初めて北米消費者の消費を上回りました。アジア太平洋地域は世界最大の地域eコマースマーケットに成長すると思われます。2015年だけでも、B2C eコマースの売上高は、北米が4826億ドルなのに対し、アジア太平洋地域では5252億ドルに達すると予測されています。
●中国はアジア太平洋地域の3/4を占める
また、中国は2014年のアジア太平洋地域でのeコマースにおいて、消費額が10ドルにつき6ドル以上を消費し、2017年までにこの地域の3/4近くの消費を占めることになりそうです。現段階では中国のeコマースマーケットは、アメリカに次ぐ2番目ですが、2016年の始めにはアメリカを追い越すと予測されます。
中国、インド、インドネシアでの莫大な利益は、アジア太平洋地域の成長を押し上げるでしょう。これらの国々は、アルゼンチン、メキシコ、ブラジル、ロシア、イタリア、カナダと伴に、世界のeコマースの売上成長を牽引することになるでしょう。
●市場は拡大の一途をたどる
新興市場の成長は、その人口の多さによるものです。現在、アジア太平洋地域は、2015年には世界の購入者の46%以上を占めています。しかし、現在のところこれらのユーザーはアジア太平洋地域の人口のたった16.9%でしかないのです。
それに、中央、東ヨーロッパ、ラテンアメリカ、中東やアフリカでは、eコマースの浸透率もまだまだ低いのが現状です。今のところ、北米と西ヨーロッパのみが、eコマース人口の大部分がほとんどなのです。このため、市場はまだまだ拡大するでしょう。
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