●簡単に始められるA/Bテスト
A/Bテストは、オンライン上でのコンバージョン(ウェブサイトで閲覧者が商品を購入したり、サービスを契約したりすること)を増やすための手段です。これまでの多くの管理者がA/Bテストを使っており、効果を上げています。今回は海外向けサイトでの簡単なA/Bテストの初心者ガイドをご紹介します。
●A/Bテストとは何か?
A/Bテストは、ランディングページ、ウェブ上の謳い文句からe-mail、ウェブ検索広告まであらゆるものを検証することができます。その強みは、コストパフォーマンスに優れていることです。
しかし、ユーザーにはその効果はまだそれほど知られていないため、テストのプロセスと強みを理解してもらうことが必要です。では、A/Bテストとはどんなものなのでしょうか?
簡単に言えば、ウェブ上の一つの要素に関して二つのバージョンを測定する方法です。たとえば、緑のボタン赤のボタンどちらが多くクリックされるか把握するのです。それによって、どちらがより効果的か判断できます。
あなたのウェブサイト上の「カートに追加する」というボタンに2つの案を持っているとしましょう。Aはあなたが現在使っているボタンとします。そして、Bは新しい案を試したいと思っているボタンとします。テストは、あなたのサイトへの現在のアクセスを2つの等しいグループに分け、AかBのページへと移動させます。時間が経ったら、どちらのボタンがより多くのクリックをさせたか、そしてどちらがより多くの売上を出したかを見ることによって、それぞれのパフォーマンスを測定します。最も良い結果を出したバージョンを選ぶことができるのです。
●成果を上げた事例
それでは、実際の成功例をみてみましょう。Elastic Pathは2つのページに渡るチェックアウト(清算)プロセスを1つのページでできるようにしたいと思っていました。2010年バンクーバー五輪のオフィシャルストアでそのA/Bスプリットテストによってプロセスを検証し、1ページでチェックアウトができる方は2ページでチェックアウトをする方よりも21.8%もより多いということが判明しました。
Crazt Eggはチェックアウトのプロセスを二段階で行う場合と三段階で行う場合とを比較し、三段階に渡るチェックアウトのプロセスほうが10%多いということを導き出しました。また、緑のサインアップボタンを赤に変更した事で34%成長したということを見出しました。
●実践向けのA/Bテストソリューション
では、A/Bテストを実施する人向けの様々な使えるリソースをいくつかご紹介しましょう。まずグーグルが提供する「Google Analytics Content Research」です。これは、無料で、WYSIWYGエディターをポイントしクリックするだけで、簡単で高度なA/Bテストを実施できるプラットフォームです。
Optimizelyも WYSIWYGエディターをポイントしクリックするだけで、簡単で高度なA/Bテストを実施できるプラットフォームです。料金は 月17ドル、月71ドル、月359ドルの3コースあります。
Visual Website Optimizerは高度なWYSIWYGエディティング、クリックマップス、訪問者分割、タグレスなどの機能をインテグレーションしています。料金は無料、月49ドル、月129ドルの3コースです。
UnbounceはA/Bテストを統合した簡単なランディングページクリエイターです。料金は月49ドル、月99ドル、月199ドルの3コースです。
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